賢い金地金や宝飾品の売却方法
ご自分の貴金属製品が幾らかを知るため、また相場観を養うためには最初に近くの買取店に行ってみても良いかと思いますが、必ずお見積もりだけにしてください。
今はこれだけの買取店が台頭している中で、お見積書の作成で料金が発生することはまずありませんし、大体のお店でお見積書を渡してくれます。
※一部の老舗買取店は最初から「お見積りだけはお断り」「個人のお客様お断り」と書いておりますが…その段階での見積金額と、インターネットで公表している買取サイトのみで電話・或いはメールにて相見積もりをかけてみてください。どれだけ金額が違うかが判るかと思います。
※現在では事前に写メールなどで手軽にお見積もりを行う業者も増えています。ただし一か月放置と言うお店もあるようですので注意してください。他にLINE査定も近年増えていますが商業的な要素が強く、あとの広告メッセージなどが鬱陶しい場合もあるためコチラも注意が必要です。
それとやはり沢山の品物を査定してもらうことです。小出しにするなら一度に多く査定いしてもらった方がメリットがあります。理由として買取店は買う事が商売です。たくさんあればある程喜んで査定しますし、その分お客様の交渉材料にもなります。1点より10点の方が利益が店側に享受される分、それを受け取る事もできるのもお客様なのです。
貴金属売却のポイント
事前に重さと品位を確認しましょう。重量は自宅で小麦粉などの分量を量るキッチンスケールなどでも量ることができます。
小数点2位まで細かく…と迄は言いませんが大まかな重量は予めご自身で知っておくべきです。品位は指輪の裏側やネックレスの留め具の部分で確認することができます。
これを怠ると悪質なお店の場合、プラチナをシルバーと言って地金の単価を下げる詐欺紛いな実例もあるため十分な注意が必要です。
ダイヤモンド売却のポイント
出来る限り鑑定書(無ければ鑑別書)を持参しましょう。無くても大丈夫なお店もありますが、査定人によって鑑別力の差があるお店の場合、お客様も一定の情報を提示した方が価格の差は少ないと思います。
また、商品を事前に自宅で洗浄をすることも重要です。
やり方は簡単!お鍋に中性洗剤を一滴入れ、お湯を沸騰させます。その中に数分入れておけばダイヤやジュエリーの裏側についている汚れが取れて、購入当時の輝きに戻るのがわかるかと思います。洗浄すれば査定時の印象もグッと上がるはずです。※ダイヤモンドは沸騰したお湯に入れても劣化や割れたりはございませんのでご安心ください。
ジュエリー売却のポイント
宝石鑑別書をなるべく持参しましょう。ただし沸騰したお湯で洗うなどは止めてください。
例としてエメラルドなどは内部の気泡やクラックを埋めるためにオイルの含浸処理を行っており、高温状態になるとオイルが流れ出し色が薄くなったり傷が出てきたりで査定のマイナス要因に繋がりかねませんし割れる可能性もあるからです。ですので洗浄は軽く表面の汚れを眼鏡拭きなどで取る程度にしてください。
次に査定人に宝石の知識があるかというのもポイントです。ダイヤモンドであればまだGIAの国際基準が有る為、鑑定書があれば余程の事のない限り金額が上下することはないとは思いますが、宝石は種類も多く何も知らないスタッフが査定に当たると石ころ同然の金額をつけられる場合もございます。
しかも判らない故にフランチャイズのお店などは本部に連絡をするなどの無駄な時間が過剰に発生し、最後には金額も安いと言う場合も多くあります。
ですので事前にお問い合わせをした上でサービスをお受けすることをお勧めいたします。
その他の注意点
身分証の携帯は忘れずに。古物営業法で買取の際には官公庁発行の身分証の提示が義務付けられています。いざ成約となってもお金を受け取ることが出来ません。
また店頭買取を利用する場合、なるべく1人で行かないこと。多人数のほうが心強いので最初はお友達や恋人、ご夫婦で来店するのがお勧めです。見積りだけ…と鉄の意志で行ったのにお店の雰囲気にのまれて惰性で売却してしまった…と言うケースもあります。