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価格は業者によって違う

ジュエリーを買い取ってもらいたいときは、なるべく高い価格で買い取ってもらいたい物ですが、実際の買い取り価格は業者によって違います。
同じジュエリーでも十数倍の差が出ることもあります。
なぜそのような違いは出るのでしょうか。
ジュエリーを買い取った業者は、そのジュエリーをさらに転売して利益を得ます。そのため業者がどこへ転売しているか、またはどのような形態かによって買い取り価格が違ってきます。

1. 業者の形態

ジュエリー買い取り専門店:転売先が決まっている場合が多いので買い取り価格が安定していることが多いです。
買い取りと販売店:買い取ったジュエリーを自分の店で再販売している業者の場合は、自店の在庫状況や、景気によって買い取り価格が違ってきます。

2. 業者の転売先

業者の転売先としては日本国内の市場・宝飾品販売業者へ再販売と海外の宝飾品バイヤーへ再販売するばあいがあります。
有力な転売先を確保している業者ほどジュエリーを高値で買い取ってくれます。
インドや中国の需要が伸びていることから、海外への再販売の方が景気が良いようです。
最近は金やプラチナなどの貴金属が高騰した来たので、宝石より地金の方が高く買い取ってもらえるようです。

3. 業者の規模

買い取り業者には規模の小さい個人経営から大手チェーン店まで色々ありますが、業者の規模によっても買い取り価格に違いが出てきます。
ジュエリーの買い取り価格査定には知識と経験が必要なので専門の鑑定士が必要ですが、大手のチェーン店の場合は鑑定士の質にばらつきがあり適正な買い取り価格になるか分かりません。

少数精鋭の業者でしっかりした鑑定士が居る店の方が適正な買い取り価格の査定を出してくれます。しかし、少数の業者が必ず高値で買い取ってくれるとは限りません。
また信頼できる業者ならば各都道府県の公安委員会が発行している古物商許可証を持っているので確認しましょう。

4. 業者の場所

都市部と地方では、都市部の方が競争が激しいので買い取り価格が高くなる傾向があります。
宅配キットを無料で送ってくれる業者もあるので地方の人はそれを利用しましょう。

5. 鑑定士のレベル

ジュエリーの鑑定には知識と経験が必要です。しかし、経験が浅い鑑定士の場合は損失が出るのを恐れて買い取り価格を低めに見積もってしまうことがあります。
経験豊富で自信がある鑑定士の場合、店の信用もあるので正確な査定をしてくれる可能性が高いです。
こと前に所属する鑑定士の情報を調べておくと良いでしょう。

6. 色石の鑑定は難しい

ジュエリーは宝石と地金で出ていますが、宝石の中でも色石(カラーストーン)の鑑定は特に難しいです。
ダイヤモンドは4Cという世界標準の規格がありますが、色石の場合は明確な基準が無いため鑑定する人によって買い取り価格に大きな差が出ることもあります。

ジュエリー買い取り価格の内訳を見てみると地金にのみ価格がついていて、色石の価格は0円ということさえあります。
業者によっては貴金属が欲しいだけで宝石には興味が無いところもありますので、色石付きのジュエリーの買い取りを希望する場合は宝石に詳しい鑑定士がいる業者を選びましょう。

7. 買ったときより安くなる

地金はともかく、宝石は原価の他に加工賃と流通経費が含まれるので必ず買ったときより安くなります。宝石の買い取り価格は原価のみが考慮に入れられるのです。
特に高度成長期はジュエリーが異常に高く売られていた時期だったのでその時に買ったジュエリーの買い取り価格はだいたい購入したときの10分の一になります。

ジュエリーの買い取り価格に過度な期待をしない様にしましょう。
値上がりを期待して買うのなら金の延べ棒です。