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金貨

日本で一枚で一番額面が大きい硬貨は?と聞かれた場合「500円」と答える方が大半かと思います。しかしそれは間違いで、日本で一番額面が大きい硬貨は昭和61年と平成2年に発行された「10万円金貨」です。
この10万円金貨は発行当初大きな話題を呼びました。
その中でも今でも話題となる事件として昭和61年発行金貨の偽物が10万枚以上出回ったという「金貨大量偽造事件」があります。

そもそもなぜ「金貨」をつくったのか

金は貴金属の一種です。黄金に輝くその美しさから、世界中で宝飾品や装飾品、貨幣として慕われてきました。金が重宝される理由は、見た目の美しさに加え、熱や湿気、腐食などによる劣化がほとんどない、という特徴があります。その利点を活用したのが建築物の装飾(日本で言えば金閣寺が代表的)や通貨です。
また、とてもやわらかいという特徴があり、装飾品などに加工しやすいことも理由としてあるのです。金としての美しさが失われないことが価値を高めていると言っても過言ではないのかもしれません。

金1g1,900円×20g=38,000円の硬貨を10万円で売る

10万円金貨は20gのほぼ純金でした。当時の金相場というのは1g1,900円でしたから、単純に考えて原材料費のみで38,000円の価値しかありません。もちろんそこに加工費や流通費などが加わるので単純には言えませんがかなりの利益を上げられる金貨となります。
それを1,000万枚以上発行したので試算として5,000億以上が利益として国に入るという試算がでたほどで、国家の財政に非常に優しいお金だったのです。

そういったことで、理論的には「作り出せる」のですが、現実に行うことは「不可能」となってしまいます。古代の人々は、他の金属を精練し、金を作ってしまおうという「錬金術」なるものを行っていました。
金を作り出すことは叶いませんでしたが、当時の技術が現代に生かされています。限り有る資源を大切にしたいですね。

投資としては気の長い"金"

「金の価値」を「投資」という視点から見ると、短期間での変動を期待するというより長期にわたって保有するタイプの投資になります。今後金貨や金を購入しようと考えるのであれば、そういった事を考えた上での購入を決めるようにしましょう。

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