翡翠
翡翠はジェダイトとも呼ばれ、古くから世界中で愛されてきた宝石です。
世界各地で「魔法の石」「奇跡の石」として崇められ、お守りの石として扱われてきました。日本でも縄文時代には既に勾玉として使用されており、神の力が宿る石として様々な装飾品に使われてきました。
このように、古くから不思議な力を持つパワーストーンとしてもよく知られている翡翠ですが、昔から用いられているような魔除けや護符としてのパワー以外にも、「忍耐」「調和」「飛躍」などの意味を持っています。
トラブルを回避したり、事業を成功に導いたりするような力も持っているとされているため、老若男女を問わず、誰が持つにもふさわしい宝石と言えます。
また、パワーストーンには様々なヒーリング効果がありますが、翡翠の場合は、新陳代謝を活発にしたり、内臓の働きをよくしたりする効果があると言われています。
古くは目の病気の治療や、体内の毒素を排出するために用いられたそうですから、身体の不調を感じている人は、ネックレスやブレスレットなどの形で毎日身に付けるようにすると、徐々に効果が感じられるようになるかもしれません。
原産国について
翡翠は、数ある宝石の中でも素人では価値を判断しにくい石の1つです。翡翠の場合、石の価値は、基本的には色と品質によって決まりますが、同じ色であっても、深みや透明度が異なり、無傷の物であっても良し悪しの判別がつきにくいためです。 翡翠と言うと、一般的には深い緑色の石を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際には緑色でない物もたくさんあります。色は含まれる成分によってことなり、緑系の色の他に、無色透明、赤系、青系、紫系、黄色系、黒系、白系など多くの色があります。これらの色のうち、最も価値が高いとされるのは、「琅?(ろうかん)」や「インペリアルジェード」と呼ばれる透明度のあるエメラルドグリーンです。
また、翡翠には硬玉と軟玉があり、硬玉の主要原産国は、ミャンマー、グァテマラ、日本、ロシア、アメリカ、軟玉の主要原産国は、中国、アメリカ、ニュージーランドです。
ただし、日本で宝石として扱われるのは硬玉の方だけです。採れる地域によって、含まれる成分が違うため、どこで採れた石であるかは、品質を左右する大きな要素になります。
翡翠を使った人気のアクセサリーとそのお手入れ方法
翡翠はパワーストーンでもあるため、アクセサリーにして日頃から身に付けておきたい宝石です。冠婚葬祭のどのような場面でも身に付けられ、洋装だけでなく、和装のアクセサリーにも広く用いられているため、いくつか用意しておくととても重宝します。
翡翠を、イヤリングやネックレス、ブレスレットとして日頃から身に付けるのであれば、こまめにお手入れして、少しでも長くよい状態を保ちたいところです。
しかし、翡翠は宝石としては硬度が低い方なので、傷をつけないように注意してお手入れしなければなりません。中性洗剤を少し加えたぬるま湯に浸し、やわらかめの歯ブラシや爪楊枝を使って汚れを丁寧に取り除いた後、水できれいにすすぐようにします。
また、パワーストーンとしての効果を保つためには浄化が必要ですが、塩や日光浴による浄化は、石の性質上避けた方が無難です。月光浴や水、音などの浄化方法を選んだ方がよいでしょう。