カメオ
貝に彫刻をしたのをシェルカメオ(これが一番多いです)、それ以外の宝石(オニッキスやカルセドニーなど多し)の石に彫刻をしたのをストーンカメオと呼びます。
石の価値と言うよりカメオは作者付きかどうかに正直価格が左右されるといっても過言ではありません。
有名どこでレイモンドカリファーノやチーロアッカニート、アゴスティーノチエントベッリ、ピエトロシモネッリ、アントニオグァラチーノ、フランチェスコモナステーロなどなど。それと周りの装飾がどれだけ豪華か否かもポイントです。
基本データ
カメオは、宝石に浮き彫りを施したものの総称です。沈み彫りされたものはインタリオとよばれます。
古代エジプト時代から、装飾品やお守りとされてきました。
カメオの種類は、ストーンカメオ(メノウカメオ)の他に、シェルカメオ、珊瑚カメオなどがあります。
歴史
ナポレオン皇帝や、イギリス・ヴィクトリ女王などにも愛されてきたカメオ製品。
アレキサンダー大帝時代からヘレニズム文明時代にかけ、浮き彫りの彫刻品がみられるようになりました。
筒型の外側に彫刻したシリンダーや、シールとよばれる印章石が、後のカメオ彫刻として発展したのです。
今、市場に出ているアンティークカメオは、主に18~19世紀頃フランスで作られたものとなります。
また、おそよ50~100年前に採掘された石を、アンティーク調に彫ったカメオもあります。
ところで、カメオには女性の横顔がよく使われているのを、よく見かけると思います。
これは、二層のコントラストで彫るため、輪郭がハッキリと美しく表現されるという理由から使われます。
写真技術が無かった時代は、宝石彫刻で肖像画を残すのは、権力の象徴とされていました。
そして時が経ち、「女性の美と若さへの憧れ」とされるようになり、カメオ彫刻が盛んになりました。
女性の横顔だけでなく、ギリシャ、ローマ神話が題材のモチーフや動物、風景画、名画、仏像など、様々な種類があります。