【か】から始まる買取用語集
ガーネット
ガーネットとは単一の宝石ではなく、幾つかの成分は異なるが構造が類似(ガーネット構造)した鉱物グループの総称である。アルマンディン・ガーネットは暗赤色または紫赤色の色調をもつ。ロードライト・ガーネットは紫赤色の色調をもつ宝石で、アルマンディン・ガーネットとパイロープ・ガーネットの中間の組成をもつ。
パイロープ・ガーネットは透明度の優れた澄んだ赤色の色調をもつ宝石である。デマントイド・ガーネットは、透明で輝く緑色の色調の宝石でホース・テールと呼ばれる包有物を含む魅力的な宝石である。
スペサルティン・ガーネットはオレンジ色の色調をもつ宝石である。グロッシュラー・ガーネットは、潜晶質構造をもつ緑色またはピンク色の塊状変種と、透明な結晶構造をもつオレンジ色、黄色、緑色、褐色などの色調をもつものと2つに分類される。
カシミア・サファイア
インドのカシミール地方で産出するブルーサファイアを指す。最高級の品質の石は、コーン・フラワーと呼ばれる矢車草の花の色(すみれ色がかった青色)にたとえられる。
この種の色調に近いサファイアがスリランカやマダガスカルでも産するが、これらはカシミア・タッチなどと商業的にはいわれている。
ガチャラ・エメラルド
コロンビアのオリノコ川流域にあるガチャラ鉱山は、コロンビアの代表的エメラルド鉱山の一つで、他の鉱山と同様に石灰岩層を母岩としてエメラルドが形成されている。
カット
ダイヤモンドのカットは宝石の価値を決める大切な要素のひとつです。プロポーション(形)とフィニッシュ(研磨)が評価されます。上からEXCELLENT、VERY GOOD、GOOD、FAIR、POORの五段階で評価されます。
カメオとインタリオ
通常2つないしそれ以上の色層をもつ材料の上層部分に、デザインを浮かび上がらせるように彫刻を施したもので、ストーン・カメオ(カルセドニーなどを利用)、シェル・カメオ、コーラル・カメオ(さんごを利用)などがある。
イタリアはカメオの生産地として有名である。インタリオはカメオと逆に、意匠や文様などが材料に凹状に彫刻されたもの。
カルセドニー
石英のうち潜晶質構造をもつもので、宝石としてはあまり高価なものはなく印材とか彫刻などに用いられる。
カラー
ダイヤモンドの大半はわずかに色が付いているためそれをD~Zのグレードに分けて評価します。Dが無色でZに近くなるにつれて黄色が強くなっていきます。茶色や青色などもあり、それらはファンシーカラーと呼びます。
カラット
宝石の重量を表す単位で、1カラット=0.2gです。「ct.」と書きます。
カリナン
原石の重さは3106カラット。英国のエドワード七世に献上され、王はこれをカットして9個の大きな石と96の小さな石にしました。
そのうちの一つカリナンⅠ (530.20 ct) はペアシェープでアフリカの星と呼ばれるもので、カットされたダイヤモンドでは世界最大のものです。タワー・オブ・ロンドンに保管されています。
鑑定書
ダイヤモンドにのみ発行される証明書で、正式には「ダイヤモンド・グレーディング・レポート」と言います。ダイヤモンドの4Cが記載されています。
ちなみに4Cとは、カット(Cut)、カラー(Color)、カラット(Carat)、クラリティ(Clarity)のそれぞれの頭文字を略したのが由来です。
鑑別書
鑑別書は宝石を科学的に検査することにより、それが天然宝石なのか人工石なのか、また天然宝石ならば人工処理が施されているのかいないのかを記載しています。
鑑別書で宝石の価値が決まることはありません。
カンボジア・サファイア
タイ産サファイアの産地はタイのチャンタプリー付近からカンボジアのパイリン地区にかけて産出する。
パイリン地区はかってタイ領だったが1907年にカンボジアに分割されたもので、この地区はサファイアの世界最大の産地といわれ、カンボジア・サファイアの名称で呼ばれている。